《アンサンブル・ヤスミン》チュニジア公演・週刊誌レビュー記事(アル・ムラハド紙) アラブ音楽
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コンサート・レビュー記事


2001年1月31日(金)・週刊誌《エル・ムラハド》(チュニジア)・・・・・・・・(画像をクリックすると拡大できます)
雑誌ムラハド記事
文化欄

アンサンブル・ヤスミン
日本の香り

アンサンブル・ヤスミンは、その日本的かつチュニジア的風趣によって、じつにこの一月を鮮やかなものに彩ってくれた。モナスティール、スファックス、チュニスにおいて、6人からなるこのアンサンブルは、集まったさまざまな観客を圧倒した。チュニジア音楽を専門とするこのグループの二人は、チュニジアの高等音楽院で、アリ・スリティとスラーフ・マナーの指導を受けたのである。
 ディプローム取得後、彼らは日本の音楽を取り入れ、このアンサンブルを結成。アラブ世界では最初のツアーを行なった。アンサンブル・ヤスミンは、日本古典音楽の楽器(箏など)を、ウードやオリエンタル・ヴァイオリンと組み合わせるなど、活動の文化的多元性と、チュニジアに対する真摯な友情という特質を持っている。チュニジア国立文化委員会と在チュニジア日本大使館に招聘されたこのアンサンブルに、観客は実際、惜しみない拍手を送り、その友情を分かち合った。
 日本の楽団がケマイエス・テルナンやムハンマド・トゥリーキーの楽曲を演奏するのを聴くことなど、唯一ではないかもしれないが、極めて稀だと言わねばならない。もちろん聴衆は「日出づる国のジャスミンたち」のこれらの特徴に惹きつけられ、各音楽家の優れた技量に、驚愕を隠さなかった。この師にして、この弟子あり、と言うべきなのだろうか。
 アリ・スリティは、このような音楽家たちを育てたことを、どんなにか誇りに思えることだろう。詳しく言えば、我が国が誇るウードの巨匠アリ・スリティは、1989年に日本でコンサート・ツアーを行った。それがきっかけで、このアンサンブルの創始者たちは、アラブ音楽への道を進むことになったのだ。
 在チュニジア日本大使館文化担当の佐藤大輔氏のおかげで、チュニジアはさまざまな発見をすることができた。イナガワヨシノブ(ギタリスト)は先の6月、カルタゴのアクロポリウムで演奏した。11月と12月には、ヴェダ・チジワ(ピアノとヴァイオリンのデュオ)や、岩崎・藤原(ソプラノとピアノ)を聴く機会があった。また、200年4月にはナブル市で、初めて日本文化紹介のイベントが組まれた。こうした一連の企画の中でも、とりわけアンサンブル・ヤスミンの公演は、独特の香りを残してくれ、もっと広く知られる価値のあるこのアンサンブルに、早く、再会したいという、欲望をかきたてたのであった。 松田嘉子訳(原文フランス語)




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